1. TOP
  2. 政策提言
  3. 22世紀の人類像を語る

22世紀の人類像を語る

移民国家の理想像を描くため千思万考を重ねてきた私は、人類共同体社会の創造という画期的な移民国家ビジョンを世界の知性に提示している。ところがまさにそのタイミングで、移民・難民をめぐる世界情勢が暗転し、私が悠長に構えることは許されなくなった。人類共同体の創成を究極の目標にすえる日本型移民国家のアイディアが、世界が直面する移民・難民問題を解決に導く普遍的理念に発展する可能性が出てきたからだ。

多神教で心が広い日本人なら100年以内に日本各地に人類共同体社会を創る可能性がある。他方、宗教と民族におけるエスノセントリズムが根強く残る西洋人が人類共同体社会を造営するには、根深い優越感と差別意識を根本から払拭する必要がある。したがって、すべての宗教・人種・民族を平等に受け入れる日本人が世界の先頭を切って理想の移民社会を実現し、日本の移民政策が世界の模範とならなければならないと、私は国民と政府に繰り返し訴えている。いつもことだが、わたしの真面目の提案に対して何の反応もない。坂中の理想論にすぎないと様子見を決め込んでいるのだろう。100年後の地球市民に成長した国民に期待するしかないと思っている。

話は飛躍し、22世紀の人類社会に移る。その時代は、人口が爆発的に増えて経済大国になったアフリカ諸国から移住してきた移民たちが活躍する移民黄金時代を迎えている。

わたしは、22世紀初頭の日本が日本列島の中に世界初の人類共同体社会を創成する夢を抱いている。私の思いはさらに大きくふくらむ。日本の移民社会がモデルとなって世界の主要国で人類共同体社会が形成される、22世紀後半の地球社会に及ぶ。その時代には人類共同体社会の集合体としての地球共同体の創造が世界の識者の視界に入っているだろう。
 
私の親友に敬虔なイスラム教徒がいる。30年前に難民として日本に来たパキスタン人である。いまも、東日本大震災の被災地で支援活動に取り組んでいる。

彼は私の移民革命思想、とりわけ人類共同体論の信奉者である。2013年2月、彼を激励するため被災地を訪れた際、私の移民国家ビジョンに関し驚くべき評価を下した。

「坂中さんの人類共同体思想は世界平和に貢献する。イスラムの神の加護があるので近未来の地球社会において人類共同体社会が実現している。坂中さんは世界の救世主になっている」