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頂上まであとひとがんばり


 
今のわたしは、2年前に妻を亡くし、自宅にひきこもりきりである。人と会うことはめったにない。心をわずらわされることをするのがおっくうになった。人間嫌いの気持ちが高じたのかもしれない。社会との接触を断った、昔の中国の仙人のような隠遁生活に憧れる。唯一の例外が、日課として、移民政策研究所のホームページに小文を書くことである。これが今の私のただ一つの生きがいである。

ただしライフワークを完成させるという大欲までなくなったわけではない。むろん人生を達観する域に達したというわけではない。日本民族の命運がかかる国難に殉じる決意を新たにするとともに、坂中構想の先途を思うことしきりである。

移民国家の道が険しくなり、予期せぬ難問が待っているかもしれない。想像を絶するプレッシャーが我が身におそいかかるだろう。移民政策に頑強に抵抗する政治の壁を突き破れるか。一人旅が続く中、無理に無理を重ねた心身が激務に耐えられるか。トランプ米大統領が唱える移民排斥の考えが世界中に蔓延するおそれはないか。人類共同体社会をつくる夢がついえるのではないか。そんな悪夢にうなされる時がある。

すると直ぐに、弱気の虫を打ち消す強気の虫が出て、この期に及んであれこれ心配してもしょうがないと気力をふるい立たせる。世界の移民政策が激動の時代に入った今こそ私の真価が問われる時だと思い直し、移民国家の最高峰を目指して前に進もうと気持ちを引き締める。

これは今後の行動指針である。内外の友人との出会いがあり、多くの人の協力があって今の自分があることを忘れず、頂上まであとひとがんばりが必要と現状を厳しく認識すること。天は移民政策に味方すると信じ、天の時を待つこと。人種や宗教に対する偏見が少ない日本の若者の移民受け入れ能力の高さを世界の人々にアピールすること。

以下は、よろずの神々を信じる日本の若者が目標にしてほしい移民社会の未来像である。

「地球市民の教養を身につけた日本の若者たちが、世界の若者たちと力を合わせ、世界の手本となる移民国家の創建をめざし奮闘している。日本人の和の心の結晶体である人類共同体思想が世界の人々の共感を呼び、近未来の世界の普遍的理念の一つとして煌めいている」