革命家の顔――坂中英徳

メディア 坂中提案

2012年10月21日の『ジャパンタイムズ』に「移民が日本を救う」というタイトルの記事が載った。サブタイトルは「新しい日本文明は、世界の民族が成し得なかった多民族共同体を実現し、世界文明のひとつの極として屹立するだろう」(坂中英徳著『日本型移民国家への道』)である。結びは「革命家とは、いつか自分たちの時代がくるという強い信念を持って生きていく人たちなのだろう」である。

この記事を書いたマイケル・ホフマン氏は、在日歴30年の知日家である。私の論文集:『日本型移民国家への道』(東信堂、2011年)と『人国崩壊と移民革命』(日本加除出版、2012年)を丹念に読んだうえで、「坂中英徳」を「移民革命の先導者」と称し、私が提唱する移民国家構想を内外に紹介した。

「革命家の顔:元法務官僚、元東京入国管理局長の坂中英徳は、日本が崩壊寸前であることを危惧し、「2050年までに1000万人の移民を受け入れなければならない」と述べる。
人口減少期に入った日本は明治維新(1868年に始まった近代化・西洋化の革命)に匹敵する大改革を迫られる。日本人の生き方、国民の民族的構成、社会経済制度などを根本から見直し、新しい国を建設しなければならない。日本の移民国家としての復活は、究極の日本改革であり、日本が直面しているあらゆる問題を解決する万能薬なのである。」

これが日本を代表する英字紙に掲載されるや、日本発の移民革命思想は世界の知識人に衝撃を与えたようだ。ジャパンタイムズによると、世界の読者から大きな反響があったということである。移民政策研究所にも、「今日、坂中さんの移民国家という考えを説明した記事を読んで、とても感動しました。初めて日本の方からそういう考えを聞きました。坂中さんは新しい日本の元祖になってください」(在日経験のあるアメリカ人)など、日本の移民革命に期待を寄せるメールが多く届いた。

どうして元国家公務員の保守的な人間が、世界の人々が驚く「移民革命」を先導する立場になったのか。それは運命としか言いようがない。人口危機の「時代」が移民政策の専門家を緊急に必要とし、日本国の危急存亡の秋に移民政策の立案をライフワークとする日本人が居合わせたということである。日本の歴史上一民間人が背負う責任としてこれ以上に重いものがあったのだろうか。

私は白羽の矢が立ったことを天職として受け入れ、日本の移民革命の先陣を切る覚悟はできている。

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