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革命家の仕事と建設家の仕事

初めは坂中英徳の個人的見解にすぎなかった移民革命思想は、移民国家のあるべき姿を追い求めて千思万考につとめた結果、世界の移民政策の常識をくつがえす移民国家理論に進化した。そして2019年7月現在。坂中移民政策論は、国の内外の世論の支持の高まりを背景に政府と国会が早急に決断すべき国民的課題に急浮上した。政府も重い腰を上げ、出入国在留管理庁を発足させるなど移民政策を推進するための布陣を整えつつある。

時代は移民国家の建設の方向に舵を切った。歴史の歯車は移民社会の形成に向かってダイナミックに動き出した。移民政策研究所所長が最前線で活躍する時代は終わった。

移民鎖国体制を打破するところまでが革命家の仕事だ。建設家の仕事に革命家が手を出すと失敗する、と革命の歴史から学んだ。古い制度をくつがえす仕事と、新しい制度をつくる仕事は、次元が異なる。それぞれは別の人間が担当すべき問題だ。

移民社会を建設する仕事は、政治家のリーダーシップのもと、国民と行政の責任で行なっていただきたい。革命家の役割を終えた私は、新たなる発展の障害物とならないよう速やかに身を引くのが、正しい生き方だと思っている。