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賢人雅士が集う移民政策研究所

老い先の短い人間が少年のような大きな夢を描いてはいけないという法はないだろう。大志をいだくのは青年の特権というわけでもあるまい。移民政策研究一路の老大家にしか書けないユートピア物語もある。日本と世界の若者が憧れる崇高の移民社会の創造だ。

私は60歳を超えてから日本存亡の危機を救うため移民国家百年の計を立てた。人口危機を日本飛躍の好機ととらえ、移民立国をして日本民族と世界の諸民族が一つになる人類共同体論を積極的に唱えている。それは和の心がある日本的思考から生まれた移民革命思想である。それはまた、自由の女神の建国の精神が大きく揺らぐ米国に猛省を促すものである。人類の夢である世界共同体構想の前途は遼遠であるが、少なくとも理想を現実にするための方向性を示す地点にまで達したと思う。

一般社団法人移民政策研究所は、賢人雅士が天下国家のことを清談し、移民国家の理想を追い求める頭脳集団である。私たちの法人の8人の理事のうち6人が70代で、5人が慶応義塾大学の同窓生である。いずれも円熟した人柄のボランティア活動家である。

日本の精神風土の下では「移民革命は成らず」と一般に受け止められているせいか、この10年ほど革命家の私に近づいてくる人はいない。憂国の情の持ち主が不在の当代において移民政策研究所に集まった「8人の侍」は得難い人材である。本来、革命は年寄りには向かない荒っぽい仕事であるが、われわれ老兵は一丸となって移民革命を平和裏に成し遂げる決意である。高齢者には経験智と大局的に物事を見る眼力がある。

世界の未来を空想するのが楽しみの老輩たちは心身ともに元気で天寿をまっとうできるに違いない。