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若者が主役の歴史ドラマが始まる

  2020年9月現在、日本の若者の夢がかなえられる時代が視界に入ったと実感する。それを明快に示す根拠がある。本年5月の移民政策研究所のホームページの「政策提言」への一日当たりのアクセス数が5000件をこえた。コロナ病原体の惨禍に見舞われている最中、これは驚異的な数字である。坂中英徳の移民政策理論に関心を寄せる人たちがこれだけの数にのぼることは驚きのいたりである。若者を中心に国民の多くが移民政策を支持する立場を鮮明にしたことを雄弁に語るものだ。平安時代から続く移民鎖国のタブーが解かれたと断言してはばからない。

  移民国家の建国に生涯をかける私の最後のミッションが、移民賛成の国民世論の高まりを背に移民立国を政府に迫ることだ。やるべきことをすべてやりとげた私は、国民の決起と政府の決断を迫っている。

  この大詰めの仕事は多数の国民の協力を得て成し遂げたい。特に若い人たちの力を借りたい。若者を中心に国民の圧倒的多数が移民受け入れに賛成というところまで世論を盛り上げ、平和的・民主的な方法で移民国家を打ち立てたいと老革命家は意気込んでいる。

  国民が新しい国づくりに積極的にかかわることなしに、すなわち歴史の必然や外圧によってなし崩し的に移民社会へ移行することになれば、現世の人にも後世の人にも大きな悔いが残る。国民が燃えるような精神の高揚を感じることもない。歴史的な仕事に参画したという達成感も得られない。新しい国づくりに必要なエネルギーも生まれない。

  移民国家を創るという千年に一回の大舞台で主導的役割を果たすのは国民だ。なかんずく年金制度も社会保障制度も崩壊寸前の時代が待っている10代・20代の若い人たちだ。人口秩序を正すのに必要な移民政策をとることの賛否について議論を尽くし、日本人の心がこもった移民社会の創造に若い世代の全員が参加し、人類共同体社会の創成を究極の目標に掲げて力強く前進してほしい。人類史的課題にチャレンジする日本の若者は、身近な存在の移民への思いやりの心と人類愛をかねそなえた地球市民に成長するだろう。

  若い人たちの情熱が移民政策に消極的な政治の壁を突き破り、国の形を移民国家へと変えるのだ。同時に、移民鎖国時代に形成された内向き志向を改め、全人類に開かれたオープンマインドで移民と向き合う。そこから若者たちが主役を演ずる壮大な歴史ドラマが始まる。