老闘士があつまる移民政策研究所がゆく

坂中提案

 老い先の短い人間が大きな夢を描いてはいけないという法はないだろう。大志をいだくのは青年の特権というわけでもあるまい。40年にわたって移民政策のことばかり考えてきた老人にしか書けない創作もあるのではないか。

 私は60を超えてから日本国の百年の計を立てた。日本の歴史はじまって以来の人口危機を日本飛躍の好機ととらえ、移民立国で日本民族と世界の諸民族が一つになる「多民族共同体」の創造を目指すものだ。

 人類の夢である多民族共同体の実現まで前途遼遠であるが、少なくとも理想を現実化するための方向を示したいと思う。

 この6月、私にファイトをわかせてくれることがあった。一般社団法人移民政策研究所の新理事として二人の老闘士が加わったことだ。移民革命思想に共鳴し、余生を東南アジアの人々のためにささげたいという。彼らには大和魂がある。

 危険思想の持ち主と思われているせいか、近ごろ私に近づいてくる人はめったにいないが、二人は変わった人だ。老闘士たちが老骨にむち打って移民革命に挑むのもいいじゃないか。

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