老いて夢がふくら人生

坂中提案

70になっても大きな夢を持って生きている。日本の新しい国づくりである。日本型移民国家の構想をたて、その実現につとめている。いま老いて夢がふくらむ人生をエンジョイしている。インスピレーションが次々浮かび、それを移民政策研究所のホームページで紹介する、政策三昧の醍醐味を味わっている。洞察力、発想力の衰えは感じない。第六感の働きは今がピークではないかと思う。

もともと移民国家のアイディアは坂中英徳が抱いた小さな夢にすぎないものだった。ところが、自然のめぐりあわせで、日本の命運は私の夢がかなうかどうかにかかることになった。夢のままで終わらすわけにはいかなくなった。しかり。わたしの夢は日本が目ざすべき国家目標に発展した。

夢の実現に向かって不退転の決意で挑む。死を迎える日まで夢を追いかける。夢を求めて精進すれば、いつかそれが正夢になると信ずる。大きな夢を描けば大きな花が咲くと信ずる。夢をはぐくむ人生は最高である。年をとるにつれて夢が成長してゆく私は至福の時をすごしているのだろう。

最強のタブーとの闘いの40年であったが、不思議なことに負けいくさは一度も経験していない。いつも勝利の女神がほほえむ幸運に恵まれた。法務省時代、私はよく、入国管理局の幹部や同僚から、「自分が提案した政策を実現することができたのだから、君の役人人生は幸せだなあ」と言われた。わたしは日本の運を独り占めするほどの強運の持ち主なのかもしれない。あるいは問題の要点をとらえる第六感の感度が人並み以上に高いのかもしれない。

いま現在取り組んでいる移民国家の創建についても、ここにきてにわかに前途を楽観できる状況が生まれた。幸い寿命がまだ残っている。夢の実現に全身全霊を尽くしなさいという天のはからいなのだろう。

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