素浪人が一人で天下を動かす壮挙に打って出る

坂中提案

「これからの時勢はもはや決死剽悍の暴勇だけでは間に合わぬ。一人で天下を動かす気概と智恵が必要だ」(司馬遼太郎『竜馬がゆく』)。蛤御門の変のあと、坂本竜馬が同志に言った言葉とされる。

鎖国か開国かで国論が沸騰した幕末には天下国家のことを考える英雄豪傑が綺羅星のごとくいた。古今東西の歴史書をひもとけば明らかなように、国家存亡の危機の時代には革命運動の先頭に立つ指導者が現れるものである。

ところが、人口崩壊という国家の危機が迫る平成の世において、どうして国民が移民鎖国か移民開国かで激論を戦わすことがないのか。移民立国に政治生命をかける政治家が現れないのか。1億の国民は空前絶後の国家危機に打つ手がないとあきらめてしまったのか。

国難に沈黙を決め込む知識人が大半を占める平成の時代に私は「人口崩壊には移民革命で」と国民に呼びかけている。異端の徒である私には「一人で天下を動かす気概と智恵」が求められるのだろう。

だが、移民革命思想を立てる気概と智恵は人並みにあると思うが、肝心の革命をやる度量も器量もないことは自分がいちばんよく知っている。人望も指導力もない私が移民国家へ国民を導くような大業を成し遂げられるのだろうか。

悩みは尽きないが、日本崩壊が迫るこの期に及んでそんなわたくしごとに構ってはいられない。移民革命の先陣を切った責任を果たすため、移民政策研究所に背水の陣をしく素浪人が一人で天下を動かす壮挙に打って出る。1億の日本人の中から決死の暴勇に共鳴する国士が次々と立ち上がる可能性にかける。

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