移民革命と社会革命を行う覚悟が日本人に求められる

坂中提案

 日本が人口減少社会に突入する前年の、2004年に『中央公論』(2004年2月号)に寄稿した論文「外国人受け入れ政策は百年の計である―目指すべきは『小さな日本』か『大きな日本』か」において、
私は次のように述べた。

 <人口の激減が国家・社会全般に計りしれない影響を与えることは間違いない。
人口が増加から減少へ転換する2000年代初期の日本は、明治維新、第2次世界大戦後の大変革に匹敵する根本的な制度改革を迫られる。
人口減少時代の到来を契機として、日本人の生き方、日本国の民族的構成、社会経済制度等を根本から見直し、「新しい日本」に生まれ変わらなければならない。>

 その7年後の2011年に書いた「日本型移民国家への道」(東信堂、2011年5月)において、日本が人口崩壊の危機を乗り切るには、
移民立国への転換を図るとともに、社会革命を行う国民の覚悟が要ると述べた。
 <たとえば、人類が未知の領域の超少子・超長寿社会を生き抜くために、生活スタイルを「贅沢な暮し」から「質素な暮らし」に改める。
80歳まで現役で元気に働く。基本的には誰も頼らず、自分の命は自分で守る精神で自助努力を尽くす。
少子高齢社会の社会保障制度を支えるために、税金、社会保険料などの負担増と、年金の減額や福祉サービスの低下に耐える。>

 しかし、人口崩壊はすなわち日本の崩壊であるという私の警鐘に誰も耳を傾けようとしない。
国民は1300年続く移民鎖国という泰平の眠りから目を覚まそうとしない。

 いま改めて、「移民革命と社会革命を断行する以外、日本の生き延びる道はない」と言わなければならない。
 日本人が消えていく日本に明日はない。国難に立ち向かう勇気がない民族は滅びる。

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