移民開国の機を逸したら東京はどうなるか

坂中提案

東京五輪の2020年までに移民開国宣言をと、政府にお願いしている。オリンピック見物で訪れる外国人の中には日本への移民を希望する人がたくさんいる。世界人材を獲得する絶好のチャンスである。一方、地方からの人口移入が滞る東京は近く人口減に向かう。実は、少子化が最も深刻なのは東京である。移民開国の機を逸したら東京はどうなるか。高層ビルの多くが空き家になる。首都の崩壊はすなわち日本の崩壊である。

移民を適正に受け入れるためには「移民法」を制定する必要がある。移民は将来の日本国民であるから、日本人と移民をすべて同じように処遇する必要がある。機会均等、正規雇用、同一労働・同一賃金――そのかわり移民の人にも税金を払ってもらう。年金・社会保障制度に入ってもらう。一生懸命に勉強し、働いてもらう。社会の一員として活躍してもらう。そうすれば、財政再建のめどが立ち、瀕死状態の社会と経済に活力が生まれる。

日本は1000年以上も移民鎖国を続け、日本人だけで国や政治、経済、社会、文化を支えてきた。明治以降は、人口が増加する社会を前提にして、財政制度、教育制度、社会保障制度を整備してきた。しかし、人口減少期に入った平成時代、国家制度のすべてが崩壊寸前の危機にある。1000万人の移民を入れても3000万人の人口が減る。50年、100年単位で見ると、日本人も村落も次々と消えていく。かけがえのない日本文化の担い手も消えていく。そんな絶望的な未来が待っている。

人口減少時代を生き抜くため、我々日本人は生き方を変えなければならない。多様な文化を持つ多士済々の人たちが移住してきて、それぞれの持ち味を生かして活躍する社会をつくる必要がある。文化や宗教の違う人や、いろいろな顔の人との出会いに胸をわくわくさせる日本人になってほしい。日本人同士で和やかに過ごすのもいいが、異なる民族や宗教の人とも積極的につきあい、移民に学び、「違う文化に触れてよかった」と感じる日本人になってほしい。

人種・民族・宗教に対する偏見が西洋人と比べて少ない日本人は移民との共生関係を築ける。日本人としての誇りを持って移民と向き合ってもらいたい。

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