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移民賛成の勢いが止まらない

 今日、主要移民国家においては、さらなる移民の受け入れの是非が国を二分するほどの政治の争点になっている。しかし、最も移民を必要とする日本においては「移民開国」か「移民鎖国」かの議論さえ行なわれていないのは極めて遺憾だ。政府は人口崩壊が刻々と迫るこの期に及んでも「移民政策はとらない」という立場を崩していない。政治家が移民問題に触れることをこれほど忌避するのは異常である。

 しかし、最近の世論の動向を見ると、若い世代を中心に移民受け入れに賛成の人が飛躍的に増えている。私は移民政策研究所のホームページに連日、移民政策の短文をアップデートしているが、最近のアクセス数は一日あたり平均件に及ぶ。日本の若者の移民賛成の声は誰も止められない。国が直面する政治課題で国民の声と政治家の声の乖離がこれほど大きな分野は存在しない。民主主義の根幹を揺るがすもので、政治家の猛省を促す。

 国の基本方針の歴史的転換を行なう以上、その賛否について国民的議論を尽くすべきだ。それをせずになし崩し的に移民国家へ移行してしまっては、その正当性が問われ、さまざまな摩擦や混乱が起きるなど、日本の未来に禍根を残す。建設的な議論を重ね、多くの国民の賛同を得て誕生する移民国家であれば、健やかに成長・発展するであろう。