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移民政策研究のバイブル『JAPAN AS AN IMMIGRATION NATION』

「大きな夢を描けば大きな花が咲く」。これは自分を奮い立たせる格言である。もっとも年をとるにつれて夢がどんどんふくらんでいった。そのため夢の実現が遠ざかっていった。22世紀を生きる地球市民の活躍に期待する。

 欧米の主要移民国家が移民・難民に対して一斉に門戸を閉じる方向に暴走する中、前記英文著作を世界の移民政策をリードする気概を持って書いた。身も心も完全燃焼し、人類共同体思想をキーワードにすえる移民社会の理想像を打ち立てた。

 国内に目を移すと、若い世代の多数が移民政策に賛意を表明するところまできた。世界の若者が反移民に走る中、誠意を持って移民を迎える用意がある日本の若者を誇りに思う。数年以内に若い世代が中心となって運営される移民国家ニッポンが誕生するだろう。50年後の移民国家ジャパンは世界のモデル国の地位に上り詰めるだろう。

 2022年1月現在の私は移民国家創造の道を切り開いたと手ごたえを感じる。時代は移民国家の創建の方向に針路を取った。歴史の歯車は移民社会の創生に向かって動き出した。私は移民政策のオピオンリーダーの責任を果たした。理想の移民国家を創建する仕事は移民立国の件で責任逃れに終始した政治家の仕事として残す。

 私は一人の人間がオールマイティの活躍をするのは国の将来に禍根を残すという信念の持ち主である。論文人生がピークに達した2022年の今が身を引く時であるという気持ちになった。移民政策研究所所長を移民国家日本の象徴に祭り上げ、オールジャパンの総力を結集して世界に冠たる移民社会を建設していただきたい。