移民政策を欠く人口減少対策は絵に描いた餅に終わる

坂中提案

安倍晋三首相は実力者の石破茂氏を地方創生担当大臣に起用し、2060年の1億人の人口目標を達成するため地方の人口減少対策に力を入れる方針を打ち出した。

遅きに失した感は否めないが、やらないよりはましだ。ただし、移民政策を欠く人口減少対策は絵に描いた餅に終わると申し添える。

安倍首相が「移民の受け入れの国民的議論」を呼びかけた2月13日の国会答弁を受けて、人口崩壊による社会崩壊の危機が迫る地方から石破地方創生担当相に移民の受け入れを直訴してほしい。地方の生の声を石破大臣にぶつけてもらいたい。

私は一般に広まっているイメージとは逆に、地方の人は移民の受け入れを望んでいると考えている。移民を暖かく迎えると信じている。

政治家が田舎の人は移民反対の立場にちがいないと思い込んでいるとすれば、それは思い違いもはなはだしい。人がいてこその社会と経済である。隣近所が空き家になって人気がなくなった農山村に住む人たちの孤独感にさいなまれた心情を思いやればわかるはずだ。

地方の人たちは、人がいなくなってさびれる一方のコミュニティ再生のため、のどから手が出るほど移民にきてほしいと願っているのだ。

政府が移民に門戸を開けば、地方の人びとは待ちに待ったフレッシュマンを歓迎する。海外から働き盛りの人材が供給されれば、産業基盤は健在であるから、地方経済は生産と需要が増えて活気づく。

海外から新天地を求めてやってきた助っ人が加われば、地域社会は新しい住民からパワーをもらって創生の道が開かれる。

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