移民政策で地方創生の道が開ける

坂中提案

2月13日の衆議院予算委員会で、安倍晋三首相は民主党の古川元久委員の「移民の受け入れ」に関する質問に対し、「国民的な議論を経た上で、多様な角度から検討していく必要がある」旨の答弁を行った。首相自ら移民の受け入れについて国民的議論を呼びかけたことの持つ意味は大きい。

安倍首相の「移民受け入れ積極発言」を受けて、人口崩壊と社会崩壊の危機が先行している地方から移民の受け入れを求める声を上げてほしい。

9月3日発足した第2次安倍改造内閣は最大の課題として「元気で豊かな地方の創生」を掲げた。私は移民政策の導入なくしては地方の創生はないと考えている。

2013年の春、私の日本型移民国家構想に共鳴する福岡の有力政治家が訪ねてこられた。「人口の激減で地方経済は疲弊している。地方の再生には移民の力を借りる必要がある」と熱心に語られるのを聞いて、福岡県の人びとは移民を渇望しているとの感触を得た。

さらに本年2月、福岡経済同友会に招かれ、地元経済界の重鎮の前で、「日本発の移民革命が世界を変える」というテーマで話す機会があった。講演後、11人の経営者と福岡の未来像について討論し、福岡が先陣を切って「移民に開かれた日本」を創ることで意見の一致を見た。

一般に広まっているイメージと異なり、地方の人は移民が嫌いというわけではない。外国からきた人を暖かく迎える気持ちがあるという私の考えは間違っていないことを確認できた。

知り合いの在日外国人から聞いた話などを総合すると、人口の少子化と高齢化が急激に進む地方の町や村の日本人のほうが、大都市の日本人よりも外国人をもてなす心が豊かなようだ。

政府が移民の門戸を開放すれば、地方の人びとは待ちに待ったフレッシュマンを歓迎する。海外から働き盛りの人材が潤沢に供給されれば、産業基盤は健在であるから地方経済は生産と消費が増えて活気づく。

新天地を求めてやってきた移民を社会の一員として迎えれば、新しい住民のパワ―をもらって地方創生の道が開けるだろう。

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