移民国家創成塾で移民政策の専門家を育成中

坂中提案

どうして私が革命的な移民国家構想を立てることができたのか。在日コリアン政策を筆頭に移民政策に集中して取り組んだ結果である。38年間、移民政策のことばかり考えてきた。問題を発見し、解決策を示し、その実現に努めた。

「今後の出入国管理行政のあり方について」という典型的な政策論文を書いた1975年以降、テーマを外国人政策、移民政策に絞って研鑽に励んだ。2005年以降の人口減少時代に入ってからは、「人口崩壊には移民革命で立ち向かうしかない」との確信を得て、移民政策研究の集大成としての移民国家構想を打ち出した。

移民政策関係の著書は15冊余を数える。切れ目なく政策論文を書き続けた。幾つかの論文は社会に衝撃を与えた。それによって国が動いたこともある。人口問題への対応としての移民政策研究の決定版が「日本型移民国家への道」(2011年)と「人口崩壊と移民革命ー坂中英徳の移民国家宣言」(2012年)である。

振り返ると、私以外に移民政策の立案者は現れなかった。政策立案に関わる本来の意味での移民政策研究家はいない。それは現在の日本にとって不幸なことである。

どうしてこんなことになったのか。日本の知識人も政治家も、在日韓国・朝鮮人問題と移民問題をタブー視してきた。当然、外国人政策について考える日本人はいない。その結果、移民政策の専門家が不在の今日の事態を招くことになった。

移民開国の是非をめぐって国民的議論を開始するに当たって論客がいない。私の好敵手がいない。それでは議論にならない。さてどうするか。

今すぐいい知恵は浮かばない。もう少し時間を貸してほしい。現在、移民政策研究所移民国家創成塾(坂中英徳主宰)で将来の日本を担う人材を育成中である。志のある若者が熱心に勉強している。

移民国家創成塾が世に送り出す俊英たちが移民政策の専門家として活躍する時代は近いと見ている。

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