移民国家創成の胎動を感じる

坂中提案

何事も執念を燃やして研鑽を積めば結果が出るものだ。私がライフワ―クとして取り組んでいる移民政策に関する理論的研究についてもそれは言える。

1975年の坂中論文以来、移民政策研究に邁進してきた。関係の論文、著作は20篇を超える。その集大成の作が「増補版 日本型移民国家への道」(2013年)である。

いま長年の努力が実を結ぼうとしている。日本国民は千年以上続く移民鎖国の眠りから覚めようとしている。移民革命を先導する私にとって冬の時代が長かったが、春は近いと感じる。

2013年に入り、私が提唱する移民国家構想に賛同する人が着実に増えてきた。海外の有力メディアや移民問題の専門家は私の立てた移民政策を支持する立場を鮮明にした。世界の有力投資家もアベノミクスの成長戦略との関連で移民の受け入れを迫っている。

そんな中、2014年2月13日の衆議院予算委員会で、安倍晋三首相は民主党の古川元久委員の「移民の受け入れ」に関する質問に対し、「国民的な議論を経た上で、多様な角度から検討していく必要がある」旨の答弁を行った。

従来、移民政策に消極的だった政府の姿勢から百八十度転換した画期的な決意表明である。首相自ら移民の受け入れについて国民的議論を呼びかけたことの持つ意味は大きい。

移民国家創成の暁には、安倍晋三首相は「移民立国で日本の人口崩壊の危機を救った偉大な宰相」として日本の歴史に名が刻まれることになろう。

« »