移民国家像が視界に入ってきた

坂中提案

平成の日本は人口崩壊へ向かう国家存亡の危機にある。人口崩壊はすなわち日本の崩壊である。国民は絶望的な国家の運命としっかり向き合う必要がある。そのうえで滅びゆく祖国のために何ができるかを真剣に考えるべきだ。

一国の経済と社会は、子供、成人、老人がバランスよく存在してこそ健全に存立できる。その人口秩序が大きく崩れる日本では、いかなる経済政策をとろうとも、超少子化と超高齢化の深まりとともに経済は衰退への道を転がり落ちる。地域社会から日本人が消えてゆく。

死中に活を求める策がある。国が思い切った移民開放政策をとり、国民が移民を温かく迎えるのだ。

世界の最先端を行く移民政策理論の構築に命をかける私は、50年かけて1000万人の移民を秩序正しく入れ、持続可能な社会・経済・財政を確立しようと呼びかけている。

最新作の「新版 日本型移民国家への道」(東信堂)の刊行をもって移民国家理論は完成した。これを最大限に活用し、移民国家議論の先頭に立つ。

移民政策の先導者の責任をまっとうすれば平成の世直しが起きるだろう。39年間、移民政策一本の道を歩み、精神的にも肉体的にも無理に無理を重ねたので心身が限界点に達したと感じる。この年まで生きてこられたこと自体幸運のたまものであるが、さらに欲をいえば、悲願達成にあと5年の命がほしい。

ここ最近の一般社団法人移民政策研究所のホームページへの一日あたりの平均アクセス数は約5000件にのぼる。

この驚異的な数字は若者の移民政策に寄せる期待の高まりを物語る。若い世代の移民賛成の声はインターネット上で広がっていく。それは大河の流れとなり移民国家を創る巨大なパワーとなるだろう。

時代の風向きが変わった。移民国家像が視界に入ってきた。5年間の健康な心身を授かれば、日本を移民国家へ導けるであろう。

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