移民国家の理想像――人類共同体社会

坂中提案

平成の日本は、日本の歴史にも世界の歴史にも例のない、「人口ピラミッドの崩壊」という一大危機にある。生半可な改革をいくら重ねても未曽有の国家危機を脱することはできないと言い続けている。今日の日本に求められるのは、国の形と国民の生き方を根本的に改める日本革命だ。

1000年に一回の革命を行う覚悟が国民に求められる。1000年以上続く移民鎖国体制をくつがえし、移民革命で人口崩壊に伴う日本崩壊の危機を乗り切るのだ。

日本永住を希望する世界の若者を移民の地位で迎え入れ、移民に対する教育を熱心に行い、新しい国民に育て上げ、人口ピラミッドを正常な形に立て直す。

さて、人口秩序の回復には100年を超える時間がかかる。その間に国民は体内にしみこんだ島国根性を克服し、移民を人類同胞として迎える地球市民に生まれ変わらなければならない。

日本文化史が雄弁に物語るように、日本人は、外国の文化や宗教を寛容の精神で受け入れて日本風にアレンジしてきた。日本文化は、日本人が世界の文化の精髄を取り入れて洗練されたものに磨き上げた雑種文化の優等生である。

移民の受け入れも、和の心で移民をもてなす日本人なら、世界の若者が日本国民になりたいと希望する「移民の新天地」を創成できると考えている。私の夢はさらに膨らむ。

究極の目標は、日本のリーダーシップで地球的規模の人類共同体世界を創ることである。それは人類未踏の恒久世界平和への第一歩だ。日本人が先頭に立って世界の理想郷を樹立すれば、人類の相互依存関係が飛躍的に進む近未来の地球市民への最高のプレゼントになるだろう。

以上のような移民国家の理想像と人類共同体社会の夢を描いた最新作が、『私家版 日本型移民国家が世界を変える』(移民政策研究所刊)と『東京五輪の前に移民国家体制を確立したい』(移民政策研究所刊)である。渾身の力をふりしぼって書いたこの私家本が、日本と世界の若者の心を動かし、日本の移民開国を求める世論が国の内外で沸騰することを切に願う。

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