移民のフロンティアは日本の若者のフロンティア

坂中提案

人口危機が深まる中、負担が大きくなる一方の日本の青少年は、将来への不安を抱いているせいか、元気がない。留学生として海外へ赴く日本人が激減していると聞くが、世界のことに関心を持つ若い人が少なくなり、国内にひきこもる若い人が多くなったと感じる。人口の高齢化が進む時代の日本人は「青春」を喪失し、内向き志向の若者が増えるのだろうか。

青年を絶望の淵に追いやってはならない。どうすれば迫りくる人口危機の重圧をはね返し、青年の未来に展望が開けるようにすることができるか。日本の若者に夢と希望を与える目標はあるのだろうか。

私の答えは明快である。移民の門戸を世界の若者に開放し、理想的な移民国家の創成を日本の若者に託すというものだ。

日本の若者が世界の若者を導き、日本列島の中に人類共同体社会を樹立するのだ。これは日本の若い世代に有形無形のメリットをもたらす世紀の大事業である。日本の若者は人類の永遠の課題に挑戦することによって、異なる民族への思いやりの心と強いリーダーシップをかねそなえた地球市民に成長するだろう。

私は役人を辞めた2005年以来、日本と世界の若い世代をひきつける国家ビジョンを提案したいとの思いから移民国家構想を練ってきた。ここに打ち立てた未来構想が、地球規模で人類共同体社会を実現するという、人類史的課題を視野に入れた移民国家ビジョンである。その主役を務めるのはもちろん日本と世界の有為の若者である。

ひとつ強調しておきたいことがある。人口減少期の日本は、「移民の夢がかなう社会」を作る必要がある。世界の若者が努力すれば夢が実現する「移民のフロンティア」である。それはまた、日本の若者がフロンティア精神に燃え、大きな夢をつかめる社会である。

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