移民とどう向き合うかを考える時代がやってきた

坂中提案

日本の歴史において明治維新のときが「第一の開国」といわれるが、明治時代には外国人はほとんど入っていない。江戸幕府が鎖国政策をとっていたからいかにも開国のようにうつるが、「人の開国」ということではメインはたかだか500人ほどの「お雇い外国人」を欧米先進国から招聘しただけだ。それによって奈良時代から続く移民鎖国体制がくつがえったというわけではない。

私が提唱する「移民50年間1000万人構想」は、外国人の受け入れという意味では有史以来の日本開国をめざすものである。

日本列島の中で1000年以上の長きにわたって同じ文化を共有する者ばかりで暮らしてきた日本人は、気心の知れない外国人と付き合うよりも、日本人同士でいるほうが気が楽だと思っている人がまだ多いと推測する。

しかし、人口崩壊の時代を生きるわれわれは、心にこびりついた島国根性をぬぐいさり、異なる民族や文化を広い心で受け入れ、移民と切磋琢磨する関係を築くしか生き延びる道はない。

移民の好き嫌いをいう時代は終わった。移民とどう向き合うかを真剣に考える時代がやってきた。

平成の国民が移民を歓迎すれば、移民人口の増加が社会と経済の安定をもたらし、50年後の日本国民に最低限の文化的生活を保障できるだろう。移民を拒否すれば、人口崩壊の道連れになって日本の全面崩壊は免れないだろう。

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