私家本を侮るなかれ

全著作のうち30冊余は移民政策研究所発行の私家版の本である。2016年以降は売れる本を書く能力に欠ける私は出版社から総スカンを食っている。本を書くことが生きることのすべてである私は私家版方式で書きたいと思うことを心ゆくまで書こうと決めた。
読者は100人の知友に限られるから世論を動かす力はゼロにひとしい。それでも筆力が尽きる日まで私家本を書き続ける。本を書くことが習い性となった人間の成れの果てである。
私家本と言っても全精神を投入した力作ばかりである。中には『坂中英徳 マイ・ストーリー』『移民国家日本が世界を変える』『坂中英徳移民政策論文集』などの大作もある。
移民政策の森羅万象に迫るのが趣味の私は執筆三昧の生活をエンジョイしている。至福の隠居生活を満喫している。
2021年の春に書いた『移民国家日本は世界の未来を照らす』『移民社会の理想像を求めて』『人類共同体哲学入門』を読んだ小学校時代からの心の友から素晴らしいメールが届いた。感激した。
「つぎつぎと尽きることなく湧き出でる思索と筆力。いつもながらまことに見事です。 黒澤明と三船敏郎の映画「椿三十郎」「用心棒」「赤ひげ」に描かれた無骨なサムライ の生き方と貴兄の姿がダブります」