1. TOP
  2. 政策提言
  3. 社会統合政策とは何か

社会統合政策とは何か

日本が多様な民族から構成される「移民社会」になっても、国の基本的な枠組みは、日本語に代表される日本文化と、日本の社会・経済・法律制度が中心であることに変わりはない。目指すべきは、日本国の基本秩序の下で、「移民にとって日本に来てよかった。国民にとって移民に来てもらってよかった」と思えるような社会を創成することである。そのような移民社会をつくるのが社会統合政策の核心である。

その目的を達成するために私たち日本人は何をなすべきか。第一に、日本に入国した外国人に日本語や社会の基本ルールを教える外国人教育制度を整備する。第二に、国籍や民族を問わず、すべての人に機会均等を保障する「外国人が生きがいを感じる社会」をつくる。

社会統合政策の中核となるのは、ニューカマーの外国人に対する日本語学習支援である。とくに大事なのは、日本生まれの移民二世向けの日本語教育プログラムの充実を図ることだ。移民二世が日本語をマスターすれば、日本語には日本人の価値観も日本文化も日本の風俗習慣も全部含まれているから、日本社会への適応が順調に進む。

行政官として在日コリアンをはじめ様々の国籍の永住外国人と接してきた経験から、日本社会の持つ同化力は非常に強いものがあると感じている。私はかつて在日朝鮮人問題で「同化」と発言して叩かれたが、私の言う同化は強制するものではない。移民が日本国民になりたいと自然と思うようになる「自発的同化」である。

在日外国人の多くが、変化に富んだ自然環境と穏やかな社会風土、秩序がよく保たれた日本社会を気に入っている。日本料理も日本文化も魅力的だと異口同音に言う。永住外国人の二世以降の世代が日本の学校で勉強し、移民に対する偏見も差別もない社会で成長してゆけば、日本が好きになり、日本人の友達もでき、日本社会に溶け込むと考えている。