環太平洋経済連携協定に加入して移民大国の道を

坂中提案

 アジア共同体構想については、アジア地域は、キリスト教という精神的基盤と民主主義の価値観を共有するヨーロッパとは事情が異なると考えている。そもそもアジアという実体があるのかという疑問もある。

 東南アジアとかASEANと呼ばれるが、はたしてそれらの地域に住む人々の間に一体感はあるのだろうか。各国の国民に運命共同体を作る覚悟はあるのだろうか。

 国のあり方が基本的に異なる日本、中国、韓国の3国で東北アジア共同体を作るというのはどだい無理な話だ。

 中国は国民に民主主義も政治的権利も認めていない共産党独裁国家であることを忘れてはならない。韓国は徹底した反日教育を受けて育った国民が大多数を占める反日国家の代表である。のみならず親日家は売国奴として社会から抹殺される国である。

 大国インドはアジアに属すると言えるのか。インドの人々は自分たちをアジア人と思っていないのではないか。

 以上のことなどを含めて百年先をにらんだ国家戦略的視点から私見を述べると、アジアにおける地域統合の可能性については懐疑的にならざるを得ない。また、日本はアジア共同体論にくみしない方が国益にかなうと考えている。

 一方、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加が予定される国々を見ると、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドと、世界を代表する移民国家が名を連ねている。

 日本がTPPに加入し、これから50年かけて移民1000万人を計画的に入れる「移民大国」の道を歩めば、移民立国の理念を共有する主要国が環太平洋地域に集結する世界が形成される。それだけにとどまらない。加盟国の間で人の移動が激しくなり、しだいに一体感が醸成され、太平洋共同体構想が持ち上がる可能性も考えられる。

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