毎日新聞の鈴木琢磨氏のコラム記事:「北朝鮮報告 迫る期限」

メディア 坂中提案

3月21日の毎日新聞(夕刊)に「北朝鮮報告 迫る期限、拉致再調査どうなる」の見出しの鈴木琢磨氏のコラム記事が掲載された。そのなかでデッドロックに乗り上げていた拉致問題に係る日朝交渉の局面を打開した坂中英徳のアイデアを紹介している。

〈2002年の小泉純一郎首相(当時)との首脳会談で金正日総書記が拉致を認め、謝罪したものの、日朝国交正常化にはつながらなかった。そのトラウマがあるから平壌当局にとって拉致問題の扱いは慎重にならざるをえない。元法務官僚で、一般社団法人移民政策研究所長の坂中英徳氏は「北朝鮮にいるすべての日本人を救い出せ」と日本政府に提言し続けてきた。ストックホルム合意はまさに坂中氏のアイデアに平壌当局が乗ってきた格好だった。その坂中氏は昨年暮れ、官邸に近い関係者と会った。「日本人配偶者や残留日本人なども含め、全体として日本が満足できる報告を求めるべきだろうと言いました。イエスともノーとも答えはありませんでしたが」。〉

わが国の北朝鮮問題の第一人者である鈴木琢磨氏のコラムは北朝鮮当局も読むから、そこに引用されている「坂中提案」は各方面に波紋が広がるかもしれない。

わたしは2009年以後、日本人妻および北朝鮮残留日本人の帰国問題と拉致問題との一体的解決を主張してきた。日本人妻、北朝鮮残留日本人および拉致被害者は北朝鮮に残留するに至った経緯は異なるが、日本政府が緊急に助け出さなければならない「日本人」であることに甲乙はないからである。

昨年5月の日朝政府間合意に基づき、拉致被害者、日本人配偶者、北朝鮮残留日本人などすべての日本人の北朝鮮からの帰国が速やかに実現することを願っている。私たちは2012年1月、北朝鮮からの邦人の帰国に備えて、移民政策研究所内に「日本人妻等定住支援センター」を設立した。支援の対象者は次のとおりである。

①日本人妻(日本国籍を有しない血統的日本人妻を含む)及びその子
②北朝鮮残留日本人(北朝鮮残留孤児を含む)

私たちは受け入れ態勢を整えて、残留日本人、日本人配偶者、そして拉致被害者の帰国を待ち望んでいる。

この場を借りて心の広い日本人にお願いがある。拉致被害者のみなさんと同じように残留日本人・日本人配偶者も同じ日本人として温かく迎えていただきたい。

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