歴史の歯車を逆行させてはならない

坂中提案

2016年という年は、西洋文明の限界が露呈し、世界が地殻変動の時代に入った年と世界史に記述されるであろう。今後、人類の英知を結集し、新しい世界秩序をつくる動きが出てくるだろう。その場合、非西洋文明の国を代表して日本が新たな世界秩序をつくる重責を果たす必要がある、と私は考えている。

世界の移民政策をリードしてきた移民先発国の現状を見ると、米国、英国、フランスなどで人種差別と宗教差別を公然と主張する反移民勢力が台頭している。排外主義者たちが声高々に移民追放を叫ぶ危険な状況が出現している。これが西洋人の本音なのか思うと驚きを禁じ得ない。

歴史の歯車が狂ったとしかいいようがない。第三次世界大戦の勃発の危険性をはらむ動きに発展しかねないと不安を感じる。第二次世界大戦前のようなエスノセントリズムと排外主義が横行する世界にしてはならないと、日本のミスターイミグレーションは世界の有識者に訴える。日本にとってもこれは決して他人事ではない。

いまこそ日本政府が、日本型移民国家の理念を世界にアピールし、50年間で1000万人の移民を受け入れる、と世界の人々に約束する時だ。日本が果敢に国際社会に打って出れば、日本は移民氷河時代に生きる移民の一筋の光明になるであろう。21世紀の日本人が世界の人道危機を救ったとして世界史に刻まれるだろう。

和の心がつまった人類共同体構想について世界各国の知識人の間で白熱の議論が戦わされることを願っている。

« »