核超大国の米国と共産党独裁の中国の覇権闘争の時代

　核攻撃も辞さないと公言するプーチンロシア大統領のウクライナ軍事侵攻など第三次世界大戦の勃発の可能性が高まった２０２２年１０月。今こそ人類共同体哲学の立て役者の出番であると認識する。英文書籍『Japan as an Immigration Nation』の根本理念である人類運命共同体思想と世界平和哲学を世界に向けて発信中である。世界の恒久的平和を願う人々の連帯の輪を広げる一助となれば嬉しく思う。

　ここで以下のことを強調しておく。プーチンロシア大統領のロシアにおいてはウクライナ侵略戦争に反対の世論が存在する。プーチン氏の専制国家のロシアには曲がりなりにも言論の自由がある。選挙権もある。国民の政治意識も高い。

　他方、習近平国家主席の率いる中国においては共産党独裁体制が続いている。国民が政治に物申すことは絶対許されない。近現代の歴史において中国人民は選挙権も思想の自由も言論の自由も一度も経験していない。このことの持つ意味を世界の知性は肝に銘じるべきだ。

　今後、最強の軍事大国の米国と、共産党独裁国家の中国の覇権争いが激化するのは避けられないと私は見ている。平和憲法と日米安保条約の二またをかける国のかじ取りは極めて難しいと覚悟しなければならない。見識のある宰相の出現に一縷の望みを託す。