日本語学校は日本型移民政策の最前線で活躍を

坂中提案

 日本型移民国家構想が本格的に動き出すと、移民に対する日本語教育が重要になる。日本語教育は社会統合政策の要であるからだ。特に大事なのは、日本生まれの移民二世に対する日本語学習支援である。

 日本語には、日本人の考え方や美学など日本文化のすべてが含まれている。日本語をマスターした外国人は、日本人とうちとけ、日本社会に溶け込む。

 移民および移民二世のための日本語教育は、日本語学校に一翼を担ってもらわなければならない。なんといっても日本語学校には50年を超える日本語教育の歴史の中で培ってきた知的財産と人材がある。

 日本語学校は長年の教育実践に基づき開発した日本語教育法のノウハウや日本語教材を持っている。外国人を教育することにかけては真のプロの日本語教師を多数かかえている。

 移民時代は日本語学校の時代である。大学に進学する留学生のための予備校的存在から脱皮し、日本型移民政策の最前線で活躍してもらいたい。海外にいる移民希望者の初歩的な日本語教育から、入国した移民の本格的な日本語教育までのすべてをお願いする。

 特に、入国前の移民希望者に対する日本語教育に乗り出してほしい。移民開国と同時に、政府は世界の主要都市に日本語教育センターを設置する。日本語学校は日本語教師の派遣、カリキュラムの編成などで同センターの事業に協力する。

 日本語学校で働く日本語教師は、来日外国人が最初に出会う日本人である。外国人にとっては単に日本語の先生というだけではない。日本社会の案内人でもある。人生の相談相手でもある。日本語学校で学ぶ外国人が親日になるか否かは、一に日本語教師の人格、能力にかかっている。

 日本語学校の経営者に注文がある。日本の顔の日本語教師が体面を保って日本語教育に専念できるよう、給与・待遇面を改善してもらいたい。

 国にも提案がある。日本語教育の水準を高め、日本語教師の社会的地位の向上を図るため、日本語教員免許証制度を創設してほしい。

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