日本文化に憧れる若者は世界中にごまんといる

坂中提案

 日本の国技である大相撲を支えているのは外国人力士たちである。日本国民は、日本を代表する伝統文化が外国人によって守られている現実を直視しなければならない。いち早く外国人に門を開き、実力が物を言う勝負の世界の大相撲だからこそ、時代を先取りした外国人進出現象が生まれたのである。

 大相撲は「外国人に開かれた日本」の象徴としての役割を見事にはたした。世界各国からやってきた外国人力士たちは日本国民の好意的な外国人観の形成に貢献した。

 日本の命運を移民立国にかけるというのであれば、日本は世界の若者の立身出世の夢がかなえられる国に変わらなければならない。目指すべきは、国籍・民族を問わず、すべての人に機会均等を保障し、能力主義で人間を評価する「自由競争の社会」である。大相撲の世界がその良きモデルだ。

 大相撲における外国人の圧倒的な存在感が雄弁に物語るように、日本の伝統文化を受け継いで後世へ伝える人は何も日本人に限られるわけではない。アニメ、ファッション、文学、歌舞伎、禅、工芸、料理など、日本文化に憧れる若者は世界中にごまんといる。なかには日本の若者よりも日本文化の精髄を理解している外国人もいる。

 時代が変わり、今や日本文化は「日本人がひとりじめするもの」ではなく、「世界の人びとのもの」になったことを認めなければならない。

 後継者難の伝統工芸や伝統芸能の分野でも、日本が大好きな外国人や日本文化おたくの外国人に活躍の場を提供すれば、彼らが伝統文化の保存・発展の一翼を担ってくれるだろう。

 法務省にお願いがある。日本の伝統工芸・伝統芸能の技能を継承する外国人を移民として迎えるため、「伝統工芸技能」の在留資格を新設してほしい。
 

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