日本外国特派員協会における講演(報告)

メディア 坂中提案

      
日本外国特派員協会における講演(報告)

5月12日、日本外国特派員協会において「日本の移民政策」の課題で講演した。45名の外国特派員が私の話に耳を傾けていた。日本型移民国家構想に対する手ごたえを感じた。以下はその講演要旨である。                                                            
(1)移民政策論の決定版『日本型移民国家の創造』の完成

外国特派員協会のみなさんから勇気と自信をもらった。そのおかげでここに私の移民政策論の決定版の『日本型移民国家の創造』の完成を見た。

(2)人口崩壊すなわち国家制度崩壊の危機

日本史上最大の危機である人口崩壊問題への対応策としての移民国家構想を立案した。日本人口の将来推移を紹介。移民政策を欠くアベノミクスは失速する。のみならず地方制度、社会保障制度、教育制度など主要な国家制度は崩壊の危機に直面する。

(3)日本型移民国家ビジョンの精髄

世界の知識人が注目する日本型移民国家ビジョンの精髄について説明する。地球規模での人類共同体創成論と恒久的世界平和構想は、地球にすむ人間・動物・植物のすべての生命体に神がやどると考える日本人の汎神論的世界観の産物である。

それは、1万5000年も平和と安定が続いた縄文時代(狩猟・採集時代)に起源を有し、現代の日本人の心にも深く刻まれている「自然との一体感」および「平和の精神」のたまものである。やをよろずの神々信仰し、宗教に寛容な日本人こそ、22世紀の新しい世界秩序の形成に挑戦する資格を有する稀有の民族ではないか。

日本の精神風土に根ざした移民国家の創造は、グローバル時代の今日、単に日本再生を超えた、人類史的・世界史的意義をはらんでいる。

この全人類に開かれた移民国家構想を英文図書『Japan as a Nation for Immigrants』と新著『日本型移民国家の創造』で披露した。

(4)技能実習制度の速やかな廃止

移民法と移民協定が移民法制の二本柱。移民受け入れ制度と奴隷制度は相いれない。日本版奴隷制度と国際社会から批判されている技能実習制度は速やかに廃止すべき。

(5)日本型移民国家構想の実現可能性

日本型移民国家構想の実現可能性が出てきた。2015年6月、内閣官房において「日本型移民国家への道」の表題で講演。同年11月、河野太郎行革担当大臣と石破茂地方創生担当大臣による移民政策推進発言。両雄による歴史的発言に対する閣内不一致の批判はなし。

20代の50%が移民受け入れ賛成の驚異的な数字(2015年8月の『読売』の世論調査』)。移民に開かれた気持ちを持つ日本の若者は、世界に冠たる移民国家つくる主役である。たとえば本年4月、カナダのトロント大学で「2040年の日本の人口問題と移民受け入れ問題」に関する講演会を企画した日本からの留学生たち。

(6)シリア難民を受け入れて人道移民大国へ
安倍首相は5月の伊勢志摩サミットで、「シリア難民の子供とその家族を、年間1000人規模で人道移民として受け入れる」と、国際社会に約束してはどうか。今こそ日本は相当数のシリア難民を留学生で受け入れて人道移民大国へ舵を切るときだと考える。

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