日本型移民政策論の新たな展開

坂中提案

2018年1月現在の移民・難民をめぐる世界情勢を概観すると、米国、英国、フランス、ドイツで異なる民族と宗教に対する排他的な考えが勢いを増している。移民拒絶主義者や人種差別主義者がわが物顔で闊歩し、反人道主義勢力が世界各国を席巻する時代にしてはならないと決意を新たにする。

 

先進国の中でひとり日本が移民鎖国の温室の中でぬくぬく生きる時代は過ぎ去った。少子高齢化による人口秩序の崩壊の脅威がひたひた押し寄せてくるなか、これ以上移民鎖国を続けると、日本の全面崩壊は避けられない。早急に移民国家へ舵を切るべきである。

出生者人口の激減で大量の移民を最も必要とする日本が、五〇年間で一〇〇〇万人の移民(難民を含む)を受け入れると世界に約束する時がきた。世界の人々は、移民・難民に寒風が吹き荒れる中、人類共同体の理想を掲げて立ち上がる人道移民大国に歓呼の声をあげるだろう。

移民受難時代の到来によって、私の身にも変化が起きた。移民1000万人構想と人類共同体思想が人類史的・世界史的意義を持つものに発展した。それは世界各国の移民政策にも影響が及ぶだろう。これからの私は日本のみならず世界の移民政策を牽引する使命を担うことになるかもしれないと気を引き締めている。

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