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日本の移民政策の創造性と普遍性

私は1975年の在日朝鮮人処遇政策の立案(坂中論文)をもって移民政策論文の原点とし、その日から今日まで移民政策論文一路の道を歩んだ。

私のような平凡な人間でも、一つの問題にテーマを絞り、深く掘り下げた論文を一つ一つ積み上げれば、45年後には1000本の論文の塊からなる気宇壮大な思想体系を構築できるのだと思うと感無量である。

世界のトップを行く移民国家の理論的基礎が固まった。世界の人道危機を救う人類共同体ビジョンの理解者が国の内外で急速に増えつつある。2020年2月、人類共同体の理念を全面的に展開した英文図書:「Japan as an Immigration Nation」を出版した。その推薦文において世界の代表的知性が日本の移民政策の創造性と普遍性を激賞した。

自分の実力以上の業績をあげたと思うが、精魂を込めて一点集中で事に当たれば一念天に通ずるということがあるのかもしれない。にっちもさっちも行かない状態に追い込まれたときには天が助けてくれた。難局を突破するアイディアが浮かんで局面が開けることもあった。

運と奇跡が頼りの行政官の末路は覚悟の上で難題に単独で挑んだ。危機一髪の連続の役人生活をすごし、過激派から「坂中英徳は一週間以内に交通事故に遇う」「坂中局長は年金がもらえるかな」などと脅される時もあった。

和を尊ぶ日本の国柄にふさわしい移民国家の理念を打ち立てた。移民政策について国民の理解を得るため奔走した。人口秩序の崩壊による日本滅亡という最悪事態を乗り切るための道筋を示した。

ネット世界において坂中提言に共鳴する若者が急増中である。青雲の志を抱いて移民政策の研究に50年の歳月を費やした老書生は夢がかなう日を今か今かと待っている。