新興の移民大国が世界経済をけん引する

坂中提案

私は2014年3月初旬、日本の移民政策の動向に関心を寄せる米国最大手の投資顧問会社(4社)の幹部たちと会って、日本の移民政策と対日投資行動の関係にテーマを絞って討論した。以下は、世界的視野から長期運用の株式投資で巨額の金を動かしている機関投資家の見解である。百戦錬磨の経済のリアリストたちは日本経済の急所を突いてきた。彼らとの真剣勝負は生涯忘れられない思い出になった。

〈この10年ほど、生産人口と消費人口が減る日本を投資対象国とは見ていなかった。人口危機の問題を解決する有効な手を打たない日本に失望していた。実は、移民政策については議論すらされない状況が続いていたので、日本政府は移民を受け入れる気がないとあきらめていた。坂中さんの年間20万人の移民受け入れ構想の早期実現を期待する。〉

私は世界の投資家たちとの議論を通して、世界の巨大投資家グループの対日投資戦略と日本の移民政策はリンクしていること、日本が移民大国に転換すれば世界の機関投資家は日本買いに向かうこと、それがきっかけとなって日本経済の好循環が始まることを確認した。それと、ウォ―ル街と世界の投資家は坂中構想の実現を待望していると確信した。

安倍内閣が移民開国を決断すれば、移民大国の誕生を待ち望んでいた世界の投資家は日本買いに走る。それが起爆剤となって、株価の暴騰、不動産価格の上昇、移民市場の成立など、経済の発展を支える新エネルギーが生まれる。移民経済による好循環がアベノミクスに与える経済効果は計り知れないものになると予想する。

それだけではない。新興の移民大国で老舗の経済大国の日本が、中国経済の減速、英国のEU離脱などで世界同時不況の悪循環にはいりこんだ世界経済をけん引する役割を果たすことになるかもしれない。

« »