新世界文明の形成と人類共同体思想

坂中提案

老い先が短くなっても大きな夢を描いている。日本の新しい国づくりである。日本人の和の心が 詰まった移民国家の樹立を目標に掲げている。この国家ビジョンも私の夢の産物である。私の夢は さらに膨らむ。未来志向の移民政策の鬼は、人類が人種と宗教の違いに起因する心の葛藤を乗り越 えて人類共同体社会を創るという大望を抱き、22世紀中の実現を夢見ている。

言うまでもなく、ひとりの人間が一生の間にできることは限られている。私の志を引き継ぐ人が 現れると信じ、命が尽きるまで移民国家の理想を追求し、人類共同体思想の深化に励む。

ここ最近 は、『私家版日本型移民国家が世界を変える』を筆頭に私家本を毎月のように出版している。これ らの著作物が、後世の人々が移民政策を考えるときのバイブルとして活用されることを念じている。

もともと移民国家をつくるアイディアは私の頭に浮かんだ小さな夢にすぎなかった。ところが、 歴史の必然なのか、偶然のたまものなのか、時代は坂中英徳を選んだのである。つまり、日本の運命は私の夢がかなうかどうかにかかることになった。国家の大事を成すのが私の使命になった。

日本の歴史においてひとりの民間人が背負う責任としてこれ以上に重いものはないかもしれない。身の程を知らないのにもほどがあるが、多くの国民と理想の移民国家を建てる夢を共有し、それを正夢にするために精魂を傾ける。

夢は無限である。ひとつの夢の実現はさらなる夢の通過点にすぎない。私は昨年来、排外主義の 考えが世界中に蔓延するのを防ぐため、世界のメディアの協力を得て、人類共同体の考えを世界の人々に向けて発信している。それが実を結ぶのは近未来のことだと思うが、世界の知識人が「ミスターイミグレーション」と尊称する日本人の立てた人類共同体の理念が世界の人々の心の琴線に触れる時代は近いと予感する。

なぜなら、人類共同体の哲学が根底にある日本型移民国家ビジョンが、今日の世界が直面している移民・難民問題を解決に導く基本理念に発展する可能性が出てきたからだ。

以下は私の希望的観測である。西欧文明が主導してきた世界秩序が崩壊の危機に瀕し、あるいは 大量核兵器を使用する第三次世界大戦の勃発の危機が切迫し、「人の和」に代表される日本精神の結晶である人類共同体思想の出番が早まり、それが新しい世界文明を支える根本精神と位置づけられる時代が今世紀前半に訪れるかもしれない。

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