救国の魂が宿る実践的移民革命論

坂中提案

日本民族が人口減少時代を生き延びるためには、日本経済にまだ余力があるこの数年のうちに移民革命を断行する心意気が日本人に求められる。今や時間との勝負である。人がいなくなって経済と社会と財政が死に体になってから移民国家への移行を決めても、世界の人材は落ち目の日本には見向きもしない。つまり日本再生の道は完全に閉ざされてしまう。
私が立てた移民国家創成論には救国の魂が宿っているにちがいない。それは日本国の未来永劫の安泰を願って立てた移民興国論である。100年先の日本と世界のあるべき姿を見据えた未来構想である。またそれは、35年の行政経験に裏打ちされた実践的移民革命論である。
移民革命の真の目的は、かなりの数の日本民族が無事生き残ることである。言い換えれば、世界文明にとってかけがえのない存在である日本文明の自然消滅を阻止することだ。
問題は、私の志が詰まった移民国家構想が普遍性を持ち、大方の国民の理解が得られたかということである。正直なところ、私の熱い想いが国民の心にどこまで届いたかについては自信がない。移民国家という新しい国づくり取り組もうという、国民の燃えるような思いも熱気も伝わってこない。私ひとりが危機感を持って奮闘し、議論が空回りしているようなむなしさを感じる。
 20代の若者と若手官僚を中心に移民賛成の声が高まっているのは心強い限りだが、総じて知識人や経済人の動きが鈍い。年配の人を中心に、移民に恐怖心を抱く国民がまだ少なくないのだろう。移民国家の理念を国民の心に植え付けるためにはいっそうの努力が必要である。移民受け入れの必要性と緊急性について各界各層の国民の賛同が得られよう説得につとめる。移民鎖国を続けた場合の暗澹たる将来のことや、移民受け入れのプラス面の数々を具体的に説明し、移民政策に対する国民の理解を得たいと思う。
 移民国家が発足した暁には、坂中英徳が必要とされる限り、移民政策の生き字引として、政府と国民と移民に助言をし、ないしは苦言を呈する役割を果たすことができれば本望である。

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