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政治家の役割と革命家の役割

 坂中英徳移民政策論文集は日本の知的世界から全面的に無視されている。坂中構想を評価する知識人は昔も今も皆無に等しい。有史以来の日本革命論を提唱しているのだから当然だ。近未来の世界のあり方を視野に入れた坂中ビジョンの真価が認められるまでには100年単位の時間が必要なのだろう。

 私は「人口秩序の崩壊はすなわち日本の崩壊」と喝破し、移民国家の理想像を求めて研鑽に励んだ。同時に移民政策研究所のホームページで連日移民政策のエッセンスを発信している。私の移民国家ビジョンは若い世代の心をつかんだ。一例をあげる。移民政策研究所のホームページの「政策提言」へのアクセス数が爆発的に増えた。

 九死に一生を得たかのように日本型移民国家構想が動き出した。『ワシントン・ポスト』『エコノミスト』など海外の有力メディアが坂中英徳の移民国家ビジョンを破格の扱いで取り上げた。

 当初は私の単数意見にすぎなかった移民革命思想が、移民国家のあるべき姿を追い求めて千思万考に務めた結果、世界の移民政策の常識をくつがえす移民国家理論へ理論的進化を遂げた。

 坂中提言は国の内外の世論の支持の高まりを受けて政府と国会が決断すべき国民的課題に浮上した。政府も出入国在留管理庁を発足させるなど移民政策を推進するのに必要な体制整備に力を入れている。

 歴史の必然によって移民国家日本は生まれるべくして生まれるのである。坂中英徳移民政策研究所所長がオールマイティーの活躍をする時代は終わった。