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当代に雄大な経綸の持ち主はいないのか

私はかねてより当代の政治家が雄大な経綸を行なうことを期待してはならぬと自分に言い聞かせてきた。国家国民のために自分の力の限りを尽くす必要があると心に決めていた。

それにしてもこの世にはふかしぎなことがあるものだ。すなわち政界からも知的世界からも坂中移民政策論に対する正面切っての反論も批判もないということである。彼らは沈黙を守った。これは何を意味するのか。まことに残念至極としか言いようがないが、それは国の未来を憂える憂国の士も高い見識のある巨星も移民政策を縦横に論ずる論客も令和の時代には一人もいないことの何よりの証明と受け止めている。

それでは坂中提言はそれしか選択肢がないとして消極的に受け入れられたのかというと、実はそうとも言えない。内閣総理大臣が先頭に立って、「移民政策はとらない」と公言し、移民政策の展望が開かれないことは国民周知の事実である。

しかし、未来思考の強い私は、平成・令和の政治家の無責任きわまる態度が、移民国家の創建という国家百年の大計の立案においてプラスに働いたと認識している。政治家から異論が出る恐れがなかったので、政治家に成り代わって坂中英徳が一気呵成に書いた移民国家構想が出発点となって、賢明な国民は1200年ほど続いた移民鎖国のタブーを軽やかに乗り越えたのである。近未来の日本列島に世界中の名花が咲き誇る移民社会のユートピアが形成されるであろう。