当代きっての慧眼の士――野田一夫先生

坂中提案

2011年8月25日は私の生涯忘れられない日となった。尊敬する野田一夫先生から、「移民1000万人構想に100%賛成。情熱的な坂中さんの夢の実現に全面的に協力する」という言葉を頂戴した。

日本を代表する知識人が移民立国を支持する立場を鮮明にされたことで勇気をもらった。移民政策の分野で一匹おおかみの立場に追いやられ、日本の未来を担う責任の重さに耐えられるか弱気になることもあったが、野田先生の激励を受けて「千万人といえども吾往かん」の気持ちになった。

野田一夫日本総合研究所会長は世界のドラッカーを日本に紹介した日本経営学界の先達である。ソフトバンクの孫正義氏など世界的な起業家を育てた指導者としても知られる。先生の薫陶を受けた知識人や経済人は富士山のすそ野のように広がっている。50年以上かけて築かれた野田一夫人脈は多くのキーパーソンを抱えて偉容を誇る。

在野の雄である野田先生に応援団長を引き受けていただければ、移民国家への道が開ける。久しく孤独の闘いを強いられてきた私にとって待望の援軍の登場だ。

進呈した著書『日本型移民国家への道』(東信堂刊)を一読された先生は、法務省在職中から一貫して移民政策の立案と取り組んできた専門家の移民国家構想は説得力があると評価された。

息苦しい閉鎖国家の現状を打破しなければならないというのが先生の信条である。「日本人のやりたがらない仕事を移民に押しつけるべきでない。外国人にしかやれない仕事を移民にやってもらうべきである」という移民政策のあり方について熱弁をふるわれる。

この5月から7月にかけて、野田一夫先生のご出馬をたて続けにお願いした。5月10日、『新版 日本型移民国家への道』(東信堂刊)の出版記念会の呼びかけ人代表を引き受けていただいた。6月22日、「移民政策をすすめる会」(野田一夫会長、坂中英徳政策アドバイザー)が船出した。7月15日、「デロイトトーマツ金融ビジネスセミナー2015」において野田一夫先生と坂中英徳がタッグを組んで「人口減少問題の解決策としての移民政策」のテーマでスピーチした。

野田一夫先生は人物を見る眼力と時代を読む観察眼において際立った存在である。この夏、当代きっての慧眼の士から、「死を迎えるまで坂中君を応援する」との言葉を賜った。先生のお墨付きをいただいた坂中英徳は日本で一番のしあわせ者である。

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