年をとるともに筆の勢いが増した

処女作の『今後の出入国管理行政のあり方について』(1975年執筆)において「在日朝鮮人の処遇」など移民政策の基本方針を提案したことがきっかけとなって移民政策の立案をライフワークとする道を選んだ。迷うことなく直観で決めた。それ以後、初心を貫き、日本の移民政策を牽引する論文を大量生産した。2000本の論文は圧巻である。
その結果、移民政策研究の第一人者と認められた。人口崩壊が迫る日本を革命的な移民政策で救う責任を一身に背負う立場になった。近年は、世界の識者から「移民革命の先導者」「ミスターイミグレーション」の名で呼ばれている。
論文人生を回顧すると、好きな論文を好きなように書くものと要約できる。77の今も現役のバリバリである。一日の大半の時間を知的生産活動に使っている。年齢を重ねるとともに筆の勢いが増すという稀有の体験をした。
ちなみに喜寿を迎えた2022年に書いた『核戦争時代の人道危機を救うのは私の使命』『世界に冠たる人道移民大国が出現した』『人道移民大国の道』「坂中全集は人類の希望の星』『被爆国日本は核戦争を絶対許さない』の5冊はいずれも代表作に値する作品になったと思う。