平成の指導者の決断を促す

坂中提案

平成のパワーエリートたちは、「どうしてこんな日本になったのか」「いま自分たちに何ができるか」を真剣に考えたことがあるのだろうか。

人口崩壊の危機に端を発した国家存亡の危機が深まるいっぽうであるというのに、日本の生き残りをかけた「議論」すら始まらない。指導者としての矜持を失った政治家、官僚、知識人、経済人、ジャーナリスト、学者に物申し上げる。なぜ空前絶後の国家危機を正視しないのか。なぜ解決策を見つけようとしないのか。自分たちの手に負えない問題と勝手に決め込んでいるのではないのか。

事は日本の生死がかかる重大問題だ。臭い物に蓋をする態度や、見て見ぬふりをすることは許されない。日本社会に内在する要因から起きた問題で日本人の手で解決できないものなどないと思っている。

人口危機の真実を白日の下にさらそう。人間がいてこその国家と社会と経済である。50年間で4000万人の日本人が消えてゆけば、日本が自滅の方向に向かうのは必定だ。

たとえば経済と財政である。「人口」は、日本が直面するデフレ経経、1000兆円の財政赤字、成長戦略が立てられない脆弱な経済体質などの諸問題の根底にあるものだ。年少人口の減少と人口の高齢化の問題を解決しない限り、経済財政問題は解決の糸口さえ見出せない。

繰り返し述べているように、人口は「出生者」と「死亡者」と「移民」の三つの要因で決まる。出生者人口が死亡者人口を大幅に下回る人口の自然減時代が長期に及ぶ日本において人口秩序を正す方法は移民人口を大幅に増やすことしか思いつかない。私は人口減少問題の決め手となる解決策を発見し、日本型移民国家の創造を国家・国民に提示した。それ以外に人口問題の根本的解決策があれば教えてほしい。

平成の指導者に求められるのは、人口崩壊に移民革命で立ち向かう覇気だ。人口増加時代に形成された政治・社会・経済・財政などの諸制度を人口減少社会に耐えられるものに作り替える実行力だ。

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