島根林業移民特区構想の提案

坂中提案

2010年現在、農業人口は260万人。農業就業者の平均年齢は65・8歳。あと数年で農業就業人口は半減する。

林業の世界にいたっては、国土の6割が森林面積であるのに、後継者難で5万人ほどしか就業者がいないと聞いている。思い切った手を打たなければ、日本人の心のふるさとである山村の多くが消えてしまう。歴史遺産の森林を荒れ放題にしていいのか。それがもとで川や海や空気を汚染させてもいいのか。自然災害にもろい国土していいのか。

かつては森林王国であった島根県の場合、森林業者は林業従事者がいなくなって輸入材の加工などを細々とやっていると聞いた。そこで提案がある。

国は島根県の森林地区を「林業移民特区」に指定し、20代が中心の5000人の「林業移民」の受け入れを認める。県が中心となって農業高校で移民に林業技術や伝統文化を教え、森林業組合が移民を雇用して大規模経営の林業をおこすという構想である。山村で孤塁を守っている日本人は移民を同胞として迎える。

農業高校を卒業した林業移民には、植林、間伐、伐採、森林加工、バイオ燃料精製などに従事してもらう。林業移民の加入で島根県の林業は元気を回復し、人口が増えた山村はかつての活況を取り戻すだろう。島根林業移民特区は地方創生事業のモデルケースになるだろう。

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