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安倍首相に日本史に輝く大業を成し遂げる気概はないのか

令和の日本が直面する問題は、政府が強調するような人手不足の問題や労働需給の問題ではない。そんな生易しい問題ではない。それは、少子化と人口激減に起因し、街や村から子供たちが消えていく、コミュニティ崩壊の問題である。究極的には、それは日本という国の全面崩壊と日本民族の消滅危機の問題に発展する。

今日、米国、英国、フランス、ドイツなど世界の主要移民国家においては、さらなる移民の受け入れの是非が国を二分するほどの政治の争点になっている。しかし、日本の国会ではその入り口の「移民開国」か「移民鎖国」かの議論すら行なわれていない。それをいいことに政府は、「移民政策はとらない」「これは移民政策ではない」と強弁し、「亡国の鎖国政策」の維持にこだわっている。移民政策を政治の争点にすることを避けたい思惑がある無責任政治に強い危機感を覚える私は、「国民が心を一つにして政治家の総入れ替えを迫るしか日本の再生はない」と、ラジカルな革命家の心境に襲われる。

与野党を問わず政治家は、国の存亡がかかる移民開国に逃げ腰だ。議論を忌避する傍観者の立場に終始してきた。「票にならないから移民政策は議論しない」ということで政治家の間で暗黙の了解が成立しているのだろうか? 移民開国の問題を政治の俎上にのせないという一点において政界は一致団結しているかのように、移民政策の動向を14年間ウオッチしてきた専門家の眼には映る。

人口危機に直面する国を救うために奔走するのが政治家の本来の責務ではないのか。国家裁量の最たるものである移民政策のあり方について政治家以外の誰がそれを決めるというのか。かつては移民開国か移民鎖国かの白熱の議論を国会議員に期待した時もあったが、今の私は政治家を見る目がなかったと完全にあきらめている。国の新しい構成員を決める移民政策には無関心を決め込み、もっぱら党利党略のことしか頭にない当代の政治家に対する怒りがこみ上げてくる。

いうまでもなく移民国家という新しい国づくりは内閣総理大臣の大権に委ねられる。しかし、安倍晋三首相に移民政策でリーダーシップを発揮する気概が感じられない。日本の将来を憂える坂中移民政策研究所所長の責任で移民開国のための準備万端を整えるので安倍首相の責任で歴史的決断をお願いする。

千年に一度の英断を下せば、安倍晋三首相は日本史に輝く大業を成し遂げた政治家として日本の歴史に特筆される。

反対に、移民受け入れに賛成の世論が大勢となっても時の首相が移民開国を先送りする愚挙に出れば、日本を再起不能にした政治家として日本政治史に刻まれる。国の政治を担う者にとってこれ以上の屈辱はないと心すべきだ。