大型観光プロジェクトと地方創生

坂中提案

2014年の秋以降、政府は地方創生に力を入れているが、決定打となる具体策はまだ見つかっていないようだ。私にグッドアイディアがある。外国人観光客の爆発的増加を背景に、地方住民がイニシアチブをとって外国人観光客関連の新規事業を起こすというものだ。地方のアイディアが詰まった新産業の勃興で地方に活力と経済効果が生まれるだろう。

2016年も外国人観光客の増加が著しい。年間2000万人を突破した。今後も増加傾向が続くと予想されるから、外国人観光客をターゲットにしたリゾート型ホテルの建設や、地方が自らの魅力を世界にアピールする新観光資源の開発など、外国人観光客誘致がらみの巨大プロジェクトを各県が競って立ち上げることにしてはどうか。もしくは、瀬戸内海や日本海、九州、四国、東北など、県をまたいだ大型観光プロジェクトだと経済効果は倍増するだろう。

それによって、地方における公共事業関係の投資が増える。プロジェクト完成後は、その一帯が地方の外国人観光事業の拠点の役割をはたす。雇用や地域経済にも好影響が及ぶ。たとえば、ホテルの調理師やフロント係、観光バスの乗務員、観光ガイド、みやげ物売り場の店員などの雇用が生まれ、滞在型の外国人観光客はホテル代や食費などで多額の金を使うので地方経済が潤う。

その場合、移民政策も、プロジェクトチームの責任者、経営・管理者、外国料理の調理師、ホテルのフロント係、観光ガイド、通訳などの国際人材の受け入れで貢献する。

国は、外国人観光客をひきつける観光資源の開発・調査や外国人観光客の受け入れ体制の整備のために、資金面や技術面で地方自治体に全面的に協力する。各自治体のトップは、地域住民と一体となって、地域の生き残りをかけて、経営感覚を持って地場産業の振興につとめる。

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