多民族社会は百花斉放の世界への展望が開ける

坂中提案

移民鎖国で先祖代々の日本人が社会の成員のほぼ100%を占める「単一民族社会」は淡彩画の単調な世界ではないか。意外性やおもしろみに欠けるところがあるのは否めない。

一方、移民開国で地球上の民族が勢ぞろいした「多民族社会」だと、それぞれの民族の突飛な発想や鋭い感性や奥深い思考が競い合う「百花斉放の世界」への展望が開ける。

魚、貝、肉、野菜、きのこなどいろいろな食材が入ったなべ料理が多彩な素材の味がしみこんで風味の増した味になるのと同じように、言葉も文化も考え方も違う人々が集まる多民族社会は各民族が持ち味を発揮する世界への夢が膨らむ。突然変異で天才や異才が現れる楽しみもある。

多民族社会の日本料理は、いろんな民族の料理のエキスが加わって、いっそう味わいの深いものになるだろう。

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