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多様性に富む移民社会を創ろう

 私たちは多民族共生社会を創るため何をなすべきか。日本の伝統文化の精髄を教える文化教育と多民族共生教育とを一体不可分なものとして実施する。文化的なアイデンティティを失った根無し草のようなコミュニティではなく、日本人の心と移民の心が通う共生社会をつくるには日本人の心」と「地球市民の心」を併せ持つ市民の育成が肝要である。そうした心の広い日本人が多数派を形成する社会、それこそ私が考える理想の移民社会である。

 ただでさえ均質性の高い民族であるのに、それに輪をかける画一化教育で育った政治家、官僚を筆頭に、大勢順応型の日本人や井の中の蛙のような日本人が多くなったと感じる。
「移民開国」を地球市民への飛躍の第一歩として、世界各国からその道の第一人者が集まる社会、異なる文化を貪欲に取り入れる社会、異色の人材が躍動する社会、多様な民族文化が栄える社会、多言語を駆使する人材が続出する社会に生まれ変わる必要がある。学問・芸術はもとより芸能、スポーツ、料理、教育、都市の魅力、外国人観光客の誘致、組織運営・企業経営の刷新、政治・行政の革新などあらゆる面で、国民を構成する民族の多様性はプラスに働くと考えている。私たち日本人は多様性の豊かな社会の持つ強みを深く認識する必要がある。

 これからの日本は若年人口の激減と高齢人口の激増が重なる人口秩序の崩壊が避けられない以上、たとえば現場を担う若手職員の確保が困難になった自衛隊、警察、消防、入管を筆頭に、国家の基本制度の存続が危うくなるのは必定である。今後の人口激減が政治・経済・財政・社会・国民生活・防災体制などに及ぼす影響は想像を絶するものがある。最大規模での移民政策の展開は不可避だが、日本の延命策としてはそれだけでは十分とは言えない。明治以降続いてきた人口増時代に形成された人生観・生活様式から政治制度・産業制度・地方制度・教育制度・医療制度などの各制度を根本的に見直す必要がある。これは日本の歴史はじまって以来の令和の日本革命に発展する。

 移民開国し多様な民族を迎え入れた日本社会は、面白い、活力に富む、強靭な社会に生まれ変わる。

 人口減による閉塞感にさいなまれている日本の若い世代に、多様性に富む移民社会は生きる夢と希望を与える。