外圧による移民開国も悪くない 

坂中提案

この10年間、世界の有力メディアや知日派の知識人は坂中移民国家構想を熱心に応援してくれる。たとえば、8月20日の英国エコノミスト誌の画期的な移民特集記事である。この記事に対し世界の知識人から圧倒的な支持が寄せられていると聞いている。いつまでも政府が「日本は移民政策をとらない」などと頑迷なことを言っていると、世界の世論が日本に移民開国を迫ることになるかもしれない。

それは日本にとって不名誉なことである。外圧に従うことでしか自国の運命を決められない国民性と政治体質が天下にさらされる。移民革命の旗振り役を務める私は断腸の思いであるが、日本の全面崩壊が迫るこの期に及んでも日本人の責任で移民開国を決断できないのであれば、世界の待望論に応える形で政治が決断するのもやむを得ないと考える。

仮に世界の世論に背中を押されて政府がしぶしぶ移民立国にふみきったとしても日本人はそれを恥じることはない。世界の模範となる日本型移民国家の理論的基礎を確立したのは、世界の知識人からミスターイミグレーションと認められている日本人であるからだ。

その事実を世界の人々に知ってもらいたいと思って、2015年、英文図書『Japan as  a Nation for Immigrants』を発行した。この論文は世界の知識人から好評をもって迎えられた。結果、世界列強の圧力に屈した幕末から明治にかけての開国や、マッカーサー憲法と呼ばれる日本国憲法の制定とは異なり、日本を移民国家に導くのは日本人の坂中英徳であることが世界に知られることになった。

最後にこれだけは言っておきたい。近現代の日本の歴史を振り返るとき、いわゆる「外圧」が日本国民に大きな利益をもたらしたことはまぎれもない事実だ。明治の開国と昭和の憲法改正と同じように、世界各国の人々の熱烈な歓迎を受けて誕生する平成の移民開国も日本に栄光の時代をもたらすであろう。

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