外圧による移民開国もやむをえない

坂中提案

この12年間、世界の有力メディアが坂中移民国家構想を絶えず応援してくれた。政府がいつまでも「日本は移民政策をとらない」などと時勢に逆行するようなことを言っていると、世界の世論が日本に移民開国を迫ることにもなりかねない。

それは日本にとって不名誉なことである。外圧に従うことでしか自国の運命を決められない国民性と政治体質が天下にさらされる。移民革命の旗振り役をつとめる私にとっては断腸の思いであるが、国家制度の崩壊が近づくこの期に及んでも日本人の責任で移民開国を決断できないのであれば、世界の待望論に応える形で政治が決断するのもやむをえない。

仮に世界の世論に背中を押されて政府がしぶしぶ移民立国にふみきったとしても、日本人はそれを恥じることはない。世界の模範となる日本型移民国家の理論的基礎を確立したのは、世界のジャーナリストがミスターイミグレーションと評価する日本人であるからだ。

その事実を世界の有識者に知ってもらいたいと思って、2015年、英文図書『Japan as a Nation for Immigrants』を発行した。この論文は世界の知識人の好評を博した。世界列強の圧力に屈した幕末から明治にかけての開国や、マッカーサー憲法と呼ばれる日本国憲法の制定とは異なり、日本を移民国家に導くのは日本の移民政策の専門家であることを世界に知らしめた。

さらに、2016年8月、英国の『エコノミスト』(2016年8月20日号)が、「移民1000万人の坂中英徳移民政策研究所長」と、圧倒的な迫力で世界に向けて報道した。その結果、坂中移民国家構想の世界的評価が定まった。

最後にこれだけは言っておきたい。近現代の日本の歴史を振り返るとき、いわゆる「外圧」が国民に幸福と平和をもたらしたことはまぎれもない事実だ。明治の開国と昭和の憲法改正の時と同じように、世界各国の人々の祝福を受けて誕生する移民国家日本の未来は光り輝くものになろう。

 

« »