外国人住民基本台帳制度は移民政策推進の受け皿

坂中提案

外国人登録制度に代わる外国人住民基本台帳制度が発足してから1年が経過した。この制度は在日外国人を地域社会の構成員(住民)と位置づけた画期的なものである。

日本で生活する外国人のうち中長期在留者と特別永住者は、居住地の市区町村で住民票が作成される。住民として登録された外国人は、日本人と同様、市区町村の窓口で住民票の写しの交付を受けることができる。

適法に在留する外国人のみを対象とする在留管理制度の下で、在日外国人は住民票の写しを関係機関に提出し、教育、医療、福祉、住宅など各種行政サービスが受けられる。

新しい制度は移民政策を推進する受け皿になるだけでない。長い目で見れば、日本人と移民が社会の一員としての同胞意識を醸成するのに役立つ。

移民時代を先取りしたこの制度は、法務省、総務省の行政主導で創設されたものであることを確認しておきたい。在日外国人を地方自治体の「住民」(市民)として処遇する新制度の趣旨を生かし、移民との共生社会を創るのは当該地方自治体の市民たる日本人の責任である。

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