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坂中論文は永遠に語り継がれる

 1975年の坂中論文で述べた私の考えは46年後の今も基本的に変わっていない。100年後の日本と世界を視野に入れた、先見の明のある論文だったのだろう。在日コリアンの法的地位の安定化や難民の地位に関する条約への加入など、論文で提案した政策提言の大半が実現した。残された課題が世界最高峰の移民国家日本を創建することである。近年移民受け入れに賛成の若者が急増するなど情勢が急展開したことに鑑みると、これも大願成就の可能性が出てきた。

 世紀の大構想が大詰めを迎え、坂中論文がたどった歴史を回想する時間が増えた。坂中論文と共に移民国家日本の道を歩んだ幸福をかみしめている。著者の死と共に坂中論文も生涯を終える定めなのだろう。あるいは射程距離の長いこの論文は著者の死後も輝きを失っていないかもしれない。日本と世界を人類共同体社会へ導いた論文として永遠に語り継がれるかもしれない。