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坂中論文と共に歩んだ人生

人生のたそがれどきを迎えた坂中論文の著者に、政策提言の大半が実現するかもしれないという夢のような時代が訪れた。坂中論文に始まる論文人生の特色を言えば、政策の一貫性へのこだわりが人一倍強いことがあげられる。移民政策一点にテーマを絞り、一本一本の論文に全精神を傾け、45年の歳月をかけて移民政策の理論を深く掘り下げるというものであった。

日本の移民政策の先駆者の立場にある私は、坂中論文と共に新しい国づくりに励んだ日々を追憶する時間が多くなった。いま、日本の移民政策学の先鞭をつけた坂中論文は激動の生涯を終えようとしている。あるいは、坂中論文は、日本の移民政策の象徴的存在として、22世紀の移民全盛時代に再び脚光を浴びているかもしれない。